化学処理による廃PCB等(液状PCB廃棄物)の分解
表◎ 廃PCB等(液状PCB廃棄物)を化学的に分解する処理方式
処理技術 |
概要 |
脱塩素化分解 |
PCBの分子を構成している塩素とアルカリ剤等を反応させてPCBの塩素を水素等に置き換える方法 |
水熱酸化分解 |
超臨界水(温度と圧力を調整して反応性を高めた水で、液体でも気体でもない状態にした水です)や超臨界状態に近い水によってPCBを塩、水、二酸化炭素に分解してしまう方法 |
還元熱化学分解 |
還元雰囲気条件の熱化学反応によってPCBを塩、燃料ガスに分解してしまう方法 |
光分解 |
紫外線でPCBを構成している塩素を取り外してPCBを分解してしまう方法 |
プラズマ分解 |
アルゴンガス等のプラズマ(気体分子が高度に電離した状態)によってPCBを二酸化炭素、塩化水素等に分解してしまう方法 |
洗浄・分離について
高圧トランス等の容器や内部部材に付着したり染みこんだりしているPCBの処理方法としては、溶剤洗浄法や、真空加熱分離装置による分離法があります。(なお、PCB油の処理方法の中には、容器や内部部材からのPCBの除去も行えるものがあります。)
化学処理によるPCB汚染物(固形状PCB廃棄物)の分解
PCB汚染物(固形状PCB廃棄物)を分解する処理方式としては、水熱酸化分解、還元熱化学分解、機械化学分解、溶融分解があります。
(以上、JESCOウェブサイトより抜粋)
評価済PCB処理技術一覧[PDF](2015.10現在)
(公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団ウェブサイト「産廃情報ネット」より)