農薬等ワーキンググループ

1.環境省プロジェクト 2.農林水産省プロジェクト 3.開発技術 4.処理事業

適正処理(技術、処理施設)

1.環境省プロジェクト

 「POPs農薬無害化処理技術実証等検討調査事業」(平成13年度〜14年度)において、「直接溶融ロータリーキルン」と「外熱式乾留炉+二次燃焼炉」によるPOPs農薬の無害化処理に関する実証試験が実施された。

土壌環境センター
 平成13年度POPs農薬無害化処理技術実証等検討調査結果
 平成14年度POPs農薬無害化処理技術実証等検討調査結果

2.農林水産省プロジェクト

 「農薬環境負荷提言処理技術等開発のうち使用算農薬適正処理技術開発事業」(平成12年度〜15年度)において、「メカノケミカル法」「ジオメルト法」「水熱分解法」「真空加熱分離法」によるPOPs農薬の無害化処理に関する実証試験が実施された。

POPs対策検討会(第3回)
 農林水産省資料

3.開発技術〜周辺の低濃度汚染土壌の浄化方法

(1)バイオレメディエーション

表 POPs分解微生物
POPs 分解微生物
(細菌・好気性) (細菌・通性嫌気性) (細菌・嫌気性) (放線菌) (糸状菌) 菌類 (その他)
アルドリン Arthrobacter,
Bacillus,
Micrococcus,
Pseudomonas,
    Micromonaspora,
Nocardia,
Streptomyces,
Thermoactinomyces
Aspergillus,
Fusarium,
Mucor,
Penicillium,
Rhizopus,
Trichoderma
   
ディルドリン Bacillus,
Micrococcus,
Pseudomonas,
Aerobacter,   Nocardia Aspergillus,
Mucor,
Penicillium,
Trichoderma
   
エンドリン Arthrobacter,
Bacillus,
Micrococcus,
Pseudomonas
Aerobacter,     Aspergillus,
Trichoderma
   
DDT Achromobacter,
Agrobacterium,
Arthrobacter,
Bacillus,
Corynebacterium,
Enterobacter,
Erwinia,Kurthia,
Micrococcus,
Pseudomonas,
Xanthomonas,
Aerobacter,
Aeromonas,
Esherichia,
Lactobacillus,
Proteus,
Serratia,
Streptococcus,
Clostridium, Actinomyces,
Nocardia
Aspergillus,
Fusarium,
Mucor,
Penicillium,
Rhizopus,
Trichoderma
Phanerochaete 酵母,Nitzshia(藻類)
ヘプタクロル Arthrobacter,
Bacillus,
Pseudomonas,
    Micromonaspora,
Nocardia,
Streptomyces,
Thermoactinomyces
Aspergillus,
Fusarium,
Mucor,
Penicillium,
Rhizopus,
Trichoderma
   
クロルデン           Phanerochaete  
HCB              
BHC Bacillus,
Pseudomonas,
Aerobacter,
Esherichia,
Clostridium,   Fusarium,
Trichoderma
   
PCP Pseudomonas,       Cephaloascus,
Tramates,
Trichoderma
Phanerochaete,
Pleurotus,
Trametes,
Ceriporiopsis,
Trametes,
Phlebia,
Lentinula,
 
マイレックス              
トキサフェン              
PCB Pseudomonas,
Arthrobacter
  Desulfomonile     Phanerochaete,
Trametes,
 
               
ダイオキシン           Phanerochaete  
フラン


(2)ファイトレメディエーション
(3)光触媒

4.処理事業

(1)埋設農薬最終処理事業
 農林水産省では、平成14年度より埋設農薬の処理を行うための補助事業(埋設農薬最終処理事業)を実施している。

@事業内容:

埋設処理された残留性有機塩素系農薬を掘り出し、その状態に応じた安全な処理技術を事前に試験した上で安全に最終的な無害化処理を行うとともに、埋設地点周辺の環境(土壌、水質)の状況を確認する。

A事業実施主体: 都道府県、管理組合等
B事業実施期間: 平成14年度〜平成20年度
C平成16年内示額: 400(150)百万円
D補助率: 1/2

[担当課:消費・安全局農産安全管理課]