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2021年(令和3年)8月


8/29 隠された事故 海兵隊の報告書を入手 米軍基地内でPFAS入り泡消火剤が大量漏出 (沖縄タイムス)
 有機フッ素化合物PFAS入りの泡消火剤が漏れる事故が2019年と20年に2件、米軍普天間飛行場で起きたにもかかわらず、米軍が公表していなかったことが分かった。一部は基地外に流れたが、日本側当局にも通報していない。本紙が米情報公開法で海兵隊の報告書を入手した。

【米軍PFOS汚染水放出】
8/19 PFOSを含む下水放流に市民団体が抗議・要請 (琉球朝日放送)
 アメリカ軍が有機フッ素化合物・PFOSなどを含んだ水を基地の外に放出する計画を検討していることに対し、市民団体が下水への放出を許さないよう県に要請した。

8/23 PFOS汚染水の放出 断念求める 北谷町議会 (沖縄テレビ放送)
 有機フッ素化合物を含む汚染水を下水道に放出するアメリカ軍の計画について、北谷町議会は23日、放出の断念を求める抗議決議と意見書を可決した。

8/26 自然界で分解されない“永遠の化学物質” 米軍・普天間基地が下水道への排水検討 農作物へ環流の恐れも (FNNプライムオンライン)
 2021年7月、アメリカ海兵隊は普天間基地で保管しているPFOSを含む汚水を、下水道へ流す検討をはじめたことを明らかにした。

8/26 米軍、普天間からPFOS含む水放出 県「即刻中止を」 (朝日新聞)
 米軍は26日、沖縄県宜野湾市の普天間飛行場からPFOSを含む水の下水道への放出を開始したと発表した。県によると、午前9時5分にメールで「9時半ごろから放出する」と連絡があった。県はすぐに中止するよう求めた。

8/26 玉城デニー知事「激しい怒りを覚える」 米軍、PFOS汚水を一方的に放出 (沖縄タイムス)
8/26 政府、米軍に放出中止を求める PFOS汚水 (沖縄タイムス)
8/26 「あらゆるレベルで抗議」 米軍のPFOS放出で日本側 (朝日新聞)
 沖縄の米海兵隊は26日、PFOSを含む水を、普天間飛行場から下水道へ放出したと発表した。米側から放出計画の打診があり、日米間で対応を協議している最中だった。外務省や防衛省、県は「米軍の対応は一方的」などとして強く抗議し、中止を求めた。

8/27 米軍、PFOS含む水放出の正当性主張 政府・県は抗議 (朝日新聞)
 沖縄の米海兵隊が、PFOSを含む水を普天間飛行場から下水道へ放出した問題で、一夜明けた27日、日本政府や地元から次々と批判の声が上がった。岸信夫防衛相は中止を求め、抗議したことを明らかにした。一方、米軍は沖縄県の抗議を受け付けず、放出の正当性を主張した。

8/27 PFAS汚染水放出「一方的に行われた」 岸防衛相が米側対応を批判 /沖縄 (毎日新聞)
 在沖米海兵隊が普天間飛行場から有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)を含む汚染水の公共下水道への放出を始めたことについて、岸信夫防衛相は27日午前の会見で「本当に遺憾の意を強くしている」と述べ、米側に抗議と放流中止を求めていると強調した。

8/28 米軍、県の抗議を拒否 PFOS汚水6万4千リットルを放出 ほかにも保管 (沖縄タイムス)
 在沖米海兵隊が、米軍普天間飛行場からPFOSなどを含む汚水を浄化し、下水道に放出した問題で、予定していた全約6万4千リットルを26日に流し終えていたことが27日、分かった。本紙取材に明らかにした。日本政府や県、宜野湾市が放出中止を求めていたが、応じなかった。県は同日、海兵隊が抗議の申し入れを拒否したため、「意見交換」という位置付けで謝花喜一郎副知事が事実上、抗議した。防衛省によると、普天間飛行場にはなお、PFOSなどを含む汚水が保管されている。海兵隊は残量を明らかにしていない。

8/28 「県民の気持ちどう受け止めているのか」与野党超えて抗議 基地の汚水問題、国が示唆する放出の理由 (沖縄タイムス)
 県内政党は27日、与野党を超え沖縄防衛局、外務省沖縄事務所に抗議した。政府側は繰り返し「極めて遺憾」と述べたが、米軍基地内で保管されているPFOSの総量すら把握できていないずさんな実態が改めて浮き彫りとなった。

8/28 「沖縄は大変不安」閣僚からも米軍対応に批判 岸防衛相は中止申し入れ (沖縄タイムス)
 岸信夫防衛相は27日の記者会見で、在沖米海兵隊が普天間飛行場で保管していたPFOSなどを含む処理水を放出したことに関し、「処分方法を含めて日米間で協議している中で、放流は極めて遺憾」と述べ、米側に中止を申し入れたと明らかにした。

8/29 米軍の汚水放出、規制できず 下水道法の限界 (沖縄タイムス)
 米軍が26日、普天間飛行場内の地下貯水槽にためていた汚水を、国や地元の中止要請を押し切り下水道に放出した。米軍側は、汚水を米本国から持ち込んだという独自のシステムで浄化し、有機フッ素化合物のPFOSやPFOAを「安全」なレベルまで除去したと自信を見せる。これに対し、下水道を管理する宜野湾市は汚水を「流してよいとは言えない」とやや歯切れが悪い。現行法に規定がなく、明確に違反を問えないためだ。

8/30 米軍の汚水排出への日本の抗議に「環境問題で自国の利益だけ求めてはならない」=外交部 (中国国際放送局)
 在沖縄米軍はこのほど、PFOSやPFOAなどを含む汚水を下水道に放出した。これに対し日本は米国側に強く抗議し、米軍に排出停止を求めた。外交部の汪文斌報道官は30日の定例記者会見で、この件に触れた際に、「環境保護問題における利己的なやり方は、最終的には自分にも他人にも被害をもたらすことになる」と指摘した。


8/4 環境省、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則の一部を改正する省令」等を公布 (環境展望台)
 環境省は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則の一部を改正する省令が、令和3年8月4日に公布されたと発表した。ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理基本計画(平成28年7月26日閣議決定)において、「低濃度ポリ塩化ビフェニル廃棄物の処理体制の充実・多様化を進めるとともに、その処理料金の低減を図る」とされており、「特に絶縁油の抜油後の筐体(容器)等の安全かつ合理的な処理体制の整備を図る」こととされている。
 環境省 報道発表資料(8/4) 

8/13 PCB処理施設でぼや 漏えいなし 室蘭 (北海道新聞)
 13日午前3時20分ごろ、室蘭市仲町の中間貯蔵・環境安全事業(JESCO)北海道PCB処理事業所で、溶融分解炉の送風用ホース2本がそれぞれ約1メートル燃えるぼやがあった。炉では高濃度PCB廃棄物を高温で溶かす処理をしていた。PCBの漏えいや人的被害はなかった。

8/28 高濃度PCB、行政代執行へ 県、伊豆の国で /静岡 (毎日新聞)
 県は25日、コンデンサー製造会社・東洋コンデンサの敷地内(伊豆の国市南條)に保管されている高濃度PCB廃棄物の行政代執行に着手すると発表した。
 静岡県 報道発表資料(8/25) 

8/31 伊豆の国市の業者が放置 PCB廃棄物を行政代執行で処分 静岡県 (FNNプライムオンライン)
 健康被害の恐れがある高濃度PCB廃棄物を、静岡県が行政代執行による処分に着手した。伊豆の国市の電気器具製造業「東洋コンデンサ」は法令上3月までに処分する必要があった高濃度PCBを含む照明器具用安定器「コンデンサー」5000個を、敷地内に放置したままだった。

【カネミ油症】
8/1 カネミ油症の子や孫の健康調査実施へ 「調査を救済に」 (朝日新聞)
 食用油に混入したダイオキシン類などに起因する食品公害「カネミ油症」をめぐり、厚生労働省は8月、認定患者からうまれた子と孫の健康状態をつかむ初の「次世代」調査を始める。31日、油症の被害者団体と国、原因企業「カネミ倉庫」(北九州市)が合意した。被害者団体は幅広い救済に期待を込める。厚労省は「救済につながるものが見つけられるか調査をしたい」としている。

8/1 カネミ油症 被害者の子や孫への影響初めて調査へ 厚生労働省 (NHK)
 国内最大規模の食品公害「カネミ油症」で、厚生労働省は、被害者の子どもや孫にも健康影響が出ていないか、初めて調査を行うことを決めた。

8/1 油症次世代調査に合意 3者協議 親の葛藤や迷い吐露 (長崎新聞)
 長崎県などのカネミ油症被害者と国、原因企業カネミ倉庫(北九州市)による第17回3者協議が31日、オンライン形式(非公開)であり、救済策のない次世代被害者(油症患者の子や孫ら)の健康状態などを把握する調査の実施に関して正式合意した。記者会見した各地の被害者団体代表らは、調査協力する考えを示しつつ、親として油症の次世代影響や調査についてわが子にどう伝えるべきかといった葛藤を吐露した。

8/2 カネミ油症検診 障害のある当事者ら受診 (長崎新聞)
1968年に発覚したカネミ油症事件の被害者の健康状態を調べる本年度油症検診が1日、長崎県五島市三尾野1丁目の市福江総合福祉保健センターであった。全国油症治療研究班(事務局・九州大)が今月から、次世代被害者(油症患者の子や孫ら)の救済を念頭に医学的根拠を積み上げる影響調査を始めるため、受診した次世代の当事者らからは期待の声も聞かれた。

8/3 カネミ油症、初の次世代調査 被害者「子孫に引き継がれ苦しい」 (毎日新聞)
 国内最大規模の食品公害「カネミ油症」で、認定患者の子や孫を対象とした初の健康実態調査が8月から始まる。次世代の健康被害は過去にも指摘されてきたが、詳しい実態やメカニズムは未解明のままだ。発覚から半世紀を経て始まる調査に、被害者たちは「調査がゴールではない。早く救済の道筋を示してほしい」と訴える。

8/20 長崎でカネミ油症検診 未認定女性「原因を知りたい」 (長崎新聞)
 1968年に発覚したカネミ油症事件の被害者の健康状態を調べる検診が19日、長崎市滑石1丁目の県西彼保健所であり、未認定患者の子を含む30~70代の男女計14人が受診した。

8/21 油症、孫も苦しむのか 「カネミ」次世代調査開始 実態解明・救済の道筋を (毎日新聞)
 国内最大規模の食品公害「カネミ油症」で、認定患者の子や孫を対象とした初の健康実態調査が8月末から始まる。次世代の健康被害は過去にも指摘されてきたが、詳しい実態やメカニズムは未解明のままだ。

8/27 カネミ油症は“現在進行形” 母が摂取「知らなかった」 五島、長崎で検診 (長崎新聞)
 53年前に発覚したカネミ油症事件で、被害者の健康状態を調べる本年度の長崎県内の油症検診は五島市、長崎市であり、新型コロナウイルス対策として対象を未認定患者に限定し19日に終了。会場では、有害化学物質汚染の食用油を摂取した母親の胎盤や母乳を通じ、油症の主因ダイオキシン類などの影響を受けた可能性がある子ども世代(次世代被害者)らから、埋もれていた証言や複雑な思いが聞かれ、“現在進行形”の問題であることが浮き彫りになった。

 厚生労働省 カネミ油症について~正しく知る。温かく支える。~ 
    長崎新聞 カネミ油症を追う 


8/2 愛媛県、ダイオキシン類環境調査結果(令和2年度)を公表 (環境展望台)
 愛媛県 報道発表資料(8/2)

8/8 反戦 ドクさんと誓う 金沢の市民団体 ウェブ交流 (中日新聞)
 金沢市の市民団体「平和サークルむぎわらぼうし」が7日、ベトナム戦争でまかれた枯れ葉剤の影響で結合双生児で生まれたグエン・ドクさん(40)とオンラインで交流した。戦争被害を経験している会員らが、反戦への思いを共有した。 

8/10 ベトナム、対立一変も続く苦しみ 米軍の枯れ葉剤散布から60年 (東京新聞)
 米軍がベトナム戦争中に初めて枯れ葉剤を散布してから10日で60年となった。健康被害の苦しみは今も続き、ベトナム首脳は被害者を励ます書簡を公表、国際社会の理解を求めた。中国の強大化を背景に米国はベトナムに接近し、かつての対立の構図は一変したが、米国はベトナム人の健康被害の責任をいまだ認めていない。

8/14 ダイオキシン類基準値超 宮津与謝クリーンセンター 焼却炉停止 /京都 (毎日新聞)
8/16 ごみ処理施設で基準値超のダイオキシン類検出 京都・宮津、焼却炉を運転停止 (京都新聞)
 宮津与謝環境組合は13日、京都府宮津市須津の広域ごみ処理施設「宮津与謝クリーンセンター」で基準値を超えるダイオキシン類を検出したため、焼却炉の運転を停止したと発表した。

8/27 奈良市清美工場 あふれる可燃ごみ、生活に影響も (奈良新聞)
 奈良市環境清美工場が、基準値以上のダイオキシン類が検出されたとして煤塵(ばいじん)が搬出できなくなり、炉が焼却活動を停止して26日で4日が過ぎた。同工場のごみピットは市内から収集運搬される可燃物ごみであふれ、壁に沿って奥から積み上げられるごみの層は、さながら城壁のようだ。

8/28 奈良市環境清美工場 処理装置取り換えへ (奈良新聞)
 奈良市のごみ処理施設「市環境清美工場」の煤塵(ばいじん)から基準値を超えるダイオキシン類が検出され、今月23日から全炉が停止している問題で、市環境部は27日、ダイオキシン類を処理する過程に原因があると見て、装置の取り換えを行うことを明らかにした。設備内に残るダイオキシン類を取り除くクリーニングなども実施する。

8/31 可燃ごみ満杯近づく 奈良市環境清美工場、焼却炉停止1週間 (奈良新聞)
 奈良市環境清美工場の煤塵(ばいじん)から基準値を超す有害物質のダイオキシン類が検出されたとして、市が焼却炉(4炉)の活動を全面停止してから30日で1週間がたった。この間も休止することなくパッカー車(ごみ収集車)によるごみの収集作業は続けられており、関係者らによると、工場内のごみピットに積み上げられる可燃物ごみなどは満杯に近づいている。