日本POPsネットワーク > POPs関連ニュース > 2018年9月
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2018年(平成30年)9月


9/26 環境省、POPs条約の対象物質検討委員会(第14回)の結果概要を公表 (環境展望台)
 環境省は、残留性有機汚染物質(POPs:Persistent Organic Pollutants)検討委員会第14回会合の結果概要を公表した。
 1)欧州連合が提案した「ペルフルオロオクタン酸」等については「廃絶」対象物質に追加し、POPs条約締結国会議に勧告すること、2)ノルウェーが提案した「ペルフルオロヘキサンスルホン酸」等については、条約締結国会議の勧告に至るプロセスの3段階目に相当する「リスク管理に関する評価」に進むことが決定し、3)「ペルフルオロオクタンスルホン酸」等の代替について、認めることのできる目的及び個別の適用除外の見直しが審議されたという。
 環境省 報道発表資料(9/26)
    経済産業省 ニュースリリース(9/26)


9/3 PCB(ポリ塩化ビフェニル)判別をAIで効率化する 「EDIS(エディス)」の提供を開始 (ドリームニュース)
 情報流通支援サービスの株式会社オークネットは、PCBが使用された安定器をAIで判別する「EDIS(エディス)」の提供を9月3日より開始した。
 オークネットでは、AIによる画像認識技術を活用し、「EDIS」を開発。専用アプリをダウンロードしたスマートフォンのカメラで安定器の「型番」を撮影することにより、「型番」に紐づく情報を取得し、当該安定器におけるPCB使用の有無や使用している場合の濃度を、瞬時に判定することができる。また、パソコンのブラウザーでEDISの管理画面にアクセスすることにより、スマートフォンから登録した情報をすぐにパソコン上で共有することも可能。
 窓口:(株)オークネット・アイビーエス EDIS概要

9/5  PCB漏えい 伊佐農林高で 被害なし /鹿児島 (毎日新聞)
 鹿児島県立伊佐農林高の音楽室で8月下旬、蛍光灯安定器からPCBを含む油が漏れ出ていたことが4日、県教委への取材で判明した。

9/13 在日海兵隊基地で環境違反相次ぐ 沖縄は100件超で推移 米総司令部の内部文書 (沖縄タイムス)
 米海兵隊総司令部が監査で日本国内の海兵隊基地の環境基準違反を繰り返し指摘していることが、本紙が情報公開請求で入手した内部文書で分かった。PCB、アスベスト、殺虫剤といった危険物の管理、排水や排気、ごみの処理で不適切な点が多数あった。


【カネミ油症】
9/1 カネミ被害者の日常写す、血にじんだ肌着や大量の薬…「県本土の人も関心を」2日から長崎展 (読売新聞)
9/1  カネミ油症 事実を後世に 発覚50年、治療法確立されず 被害者支援活動で撮影、河野裕昭さん写真展 あすから長崎で (毎日新聞)
9/3 「事件 身近に感じて」 カネミ油症振り返る写真展 (長崎新聞)
9/5 “見えない被害”の表現に苦悩 カネミ油症伝える写真展 (長崎新聞)
 1968年10月に発覚し本県など西日本一帯で健康被害を広げたカネミ油症事件を振り返る写真展が2日、長崎市茂里町の長崎ブリックホール2階ギャラリーで始まった。被害者の症状や救済を求めた歴史などを紹介する写真パネル71点を展示している。15日まで。
 写真展は入場無料。11月28日~12月18日には、長崎市文教町の同大付属中央図書館で展示数を絞って開かれる。

9/8 カネミ油症50年の証言 被爆との二重苦、人生翻弄 「患者は見捨てられた」 仮払金の返還迫られ困窮 (長崎新聞)

9/10  「裁判は万能ではない」 カネミ油症 新認定訴訟の担当弁護士 五島で連続講座 除斥期間問題など巡り (長崎新聞)
 カネミ油症事件を学ぶ連続講座が8日、五島市内であり、加害企業を訴えた裁判の被害者側弁護士、古坂良文氏(49)=五島ひだまり法律事務所=が講師を務めた。これまで複数の集団訴訟が展開されてきたが、いずれも本格的な救済に結び付いていない。古坂氏は「裁判は万能ではない」とする一方、一連の訴訟が被害者同士や支援者の結び付きを強め、救済運動の流れをつくった意義も強調した。

9/15 食の安全・安心確保に156億円 厚労省の概算要求 (鶏鳴新聞)
 厚生労働省は平成31年度予算の概算要求を財務省に提出した。31年度予算の要求額は31兆8956億円で、30年度当初予算から2.5%増えた。
『食の安全・安心の確保など』は156億円(30年度136億円)。 このうち、「食品安全に関するリスクコミュニケーションの実施等」は、(1)食品に関する情報提供や意見交換の推進(2)食品の安全の確保に資する研究の推進(一部推進枠)(3)カネミ油症患者に対する健康実態調査等の実施――で14億円(30年度12億円)が計上されている。
 平成31年度厚生労働省所管予算概算要求関係

9/24 カネミ油症50年 ドキュメンタリー映画「食卓の肖像」 11月に長崎、五島で県内初上映 (長崎新聞)
 長崎県など西日本一帯で健康被害を広げたカネミ油症事件の被害者の人生を追ったドキュメンタリー映画「食卓の肖像」が11月、長崎市、五島市で上映される。1968年10月の事件発覚から今年で50年となるのに合わせ、映画配給会社オムロ(京都市)が企画した。長崎県内上映は初めて。
 映画『食卓の肖像』公式サイト 上映スケジュール

9/25 忘れてはいけない /長崎 (毎日新聞)

9/30 カネミ油症、初の未認定者検診 40人全員に関連疑い症状確認 民間医師団、患者掘り起こしへ 長崎・五島 (西日本新聞)
 食品公害「カネミ油症」で行政の患者認定を受けていない被害者の掘り起こしを進めるため、民間医師団が2016年から、長崎県五島市で住民の集団検診を実施している。これまでに40人を検診し、全員から油症との関連が疑われる症状を確認したという。

 長崎新聞特集サイト「カネミ油症を追う」
    厚生労働省:カネミ油症について ~正しく知る。温かく支える。~

【低濃度PCB廃棄物 無害化処理の環境大臣認定】
9/3 低濃度ポリ塩化ビフェニル廃棄物の無害化処理に係る大臣認定について(JX金属苫小牧ケミカル株式会社)
 環境省 報道発表資料(9/3)


9/4 佐賀県、平成29年度ダイオキシン類調査等の結果を公表 (環境展望台)
 佐賀県 記者発表資料(9/4)

9/4 枯れ葉剤汚染の土壌浄化=清水建設、ベトナムで実証実験 (時事通信)
9/6 清水建設、1月から枯れ葉剤洗浄の実証試験 (NNA ASIA)
 清水建設は4日、ベトナム戦争中に米軍が枯れ葉剤を貯蔵・保管したためにダイオキシンで汚染された土壌を浄化する実証実験を行うと発表した。米国が空軍基地として利用した同国南部ビエンホア空港で、来年1月中旬に始める。独自の方式でダイオキシンを取り除き、汚染された土壌の再利用を目指す。

9/23 豊島産業廃棄物処分場跡地で追加調査を実施 技術の専門家らも了承 香川・土庄町 (KSB瀬戸内海放送)
9/24 香川)豊島産廃の追加調査を承認 フォローアップ委員会 (朝日新聞)
 県が撤去を終えたとしていた豊島(土庄町)の産業廃棄物が今年に入って新たに計約610トン見つかった問題で、専門家からなるフォローアップ委員会は23日、産廃の有無を追加調査する県の計画を承認した。産廃の処理方法は決まっていない。
 香川県 豊島問題ホームページ
    香川県 廃棄物・環境産業>豊島・直島での取り組み


9/13 ゴルフ場で使用される農薬に係る平成29年度水質調査結果について (EICネット)
 環境省は、ゴルフ場で使用される農薬について、平成29年度に地方自治体等が実施したゴルフ場排出水等の水質調査の結果を取りまとめ公表した。
 1,435か所のゴルフ場を対象に、延べ38,927検体について実施した結果、ゴルフ場の排水口調査で、水濁指針値を超過した事例はなかったが、水産指針値を超過した事例が3件あった。
 環境省 報道発表資料(9/13)


9/3 欧州化学物質庁、REACH最終登録で3万2515件に登録番号を発行 (環境展望台)
 欧州化学物質庁(ECHA)は、REACH規則に基づき、登録が猶予されていた年間製造・輸入量1~100トンの既存化学物質(段階的導入物質)について、登録の最終機会となる2018年5月31日の締切までに提出された登録一式文書3万3363件のうち3万2515件に登録番号を発行したと発表した。1万708物質を含む。
 ECHA Press release (9/3)

9/8 起業家ボイヤン・スラット氏、太平洋ゴミベルトのプラスチックごみ回収計画を始動 (環境展望台)
 オランダの起業家ボイヤン・スラット氏(24)と「オーシャン・クリーンアップ」チームは、世界最大規模の海洋プラスチックごみ集積地帯「太平洋ゴミベルト」のごみ回収計画を開始した。長さ600メートルのU字型の海上浮遊装置に水深3メートルのスクリーン状の囲いを取り付けたシステムが、海流に乗って漂いながらプラスチックごみをかき集める。
 UNEP Press release (9/9)

9/12 経産省、日中化学産業政策対話(第5回)の開催結果を公表 (環境展望台)
経済産業省は、日中化学産業政策対話(第5回)の開催結果を公表した。「日中化学産業政策対話」は、日中両国の化学産業の諸問題について意見交換を行う場として設置されたもので、平成21年から継続的に開催されている。
 経済産業省 ニュースリリース(9/12)

9/20 G7環境・海洋・エネルギー大臣、健全な海洋と強靭な沿岸地域のための共同会合を開催 (環境展望台)
 カナダのハリファックスで主要7か国(G7)環境・海洋・エネルギー大臣の共同会合が開催された。会合にはジャマイカ、マーシャル諸島等の国々も参加し、6月のG7サミットの合意文書「健全な海洋及び強靭な沿岸部コミュニティのためのシャルルボワ・ブループリント」に盛り込まれた優先課題の推進方法を協議した。プラスチック汚染対策では、技術革新を促すG7イノベーション・チャレンジの設立で合意したほか、外部の多数の参加国もシャルルボワ・サミットで発表された「海洋プラスチック憲章」の支持を表明した。
  ECCC(カナダ気候変動・環境省)News release (9/20)

9/27 環境省、平成29年度大気中水銀バックグラウンド濃度等のモニタリング調査結果を公表 (EICネット)
 環境省は、国際的な水銀の排出状況及び濃度レベルの推移が国内の環境に及ぼす影響の把握等を目的に、大気中にガス状で存在する金属水銀及び酸化態水銀、並びに粒子状水銀の濃度と、降水中の総水銀濃度について測定を実施した。
 環境省 報道発表資料(9/27)