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2014年(平成26年)5月
【JESCO】
【処理】
5/27 科学館建て替えへ*室蘭市*「環境基金」財源に*補正予算6月議会提案 (
北海道新聞)
5/31 環境科学館に図書館併設も 室蘭市、18年度完成目指す (
北海道新聞)
北海道室蘭市の青山市長は、環境省が求めていたPCB廃棄物追加処理受入に伴う国からの補助金6億円を使い、「市環境産業都市整備基金」新設を柱とする2014年度一般会計補正予算案を6月開会の第2回定例市議会で提出する。
老朽化した市青少年科学館を環境科学館(仮称)として建て替える費用や、白鳥大橋イルミネーションの発光ダイオード(LED)化などの財源に活用する。
5/29 PCB未把握分調査へ*環境省 年内にも協議会*室蘭 (
北海道新聞)
北海道室蘭市でのPCB廃棄物処理の安全性を監視する円卓会議が5/28に市内で開催。
環境省は青山市長が受入を表明した室蘭での事業期間延長と首都圏分の追加処理に関し、国の基本計画の変更点を説明。
全国に散在する未把握のPCB調査に向け、年内にも協議会を立ち上げる意向も示した。
5/8 低濃度ポリ塩化ビフェニル廃棄物の無害化処理に係る大臣認定を実施 (
EICネット)
環境省は、株式会社かんでんエンジニアリング(大阪府大阪市北区)に対して、廃棄物処理法に基づき、低濃度PCB廃棄物の無害化処理に係る大臣認定を行ったと発表。
洗浄施設1基につき、変圧器を最大1台/日処理する能力を持っている。
環境省プレスリリース(5/8)
環境省「廃棄物処理法に基づく無害化処理認定施設について」
5/9 福岡県/PCB追加処理に抗議 北九州の市民団体/都市圏ワイド (
西日本新聞)
北九州市の北橋市長がPCBの追加処理受入を表明したことを受け、6市民団体でつくる北九州環境団体連絡会は、市長と市環境局長宛に抗議文を提出。
連絡会は、市が、PCBの搬送ルートとなる若戸大橋と若戸トンネルの無料化を、受入に伴う国の財政措置を活用して実施する方針を批判した。
連絡会のうち2団体は、追加処理の反対陳情を市議会に提出している。
5/16 「追加処理、議論足りなかった」PCB受容表明に市民ら 北九州市説明会/福岡県 (
朝日新聞)
5/16 福岡県/PCB追加処理受け入れ 北九州市が説明会 市民団体「安心できない」/北九州・京築 (
西日本新聞)
5/18 (西発見)PCB処理、遠い道 北九州市が追加受け入れ (
朝日新聞)
北九州市の北橋市長がPCBの追加処理受入を表明したことについて、反対してきた市民団体と市環境局との意見交換会が5/15に同市戸畑区で開催。
受け入れに際して市が国に提示した安全性確保等を求める条件や、市の考え方について説明を受けた。
市民団体側からは「市の対応は具体性がなく、安心できない」等の意見が出た。
北九州PCB処理事業
PCB処理の拡大・延長に関する国の検討要請(平成25年10月〜)
5/13 有害物質PCB、処理完了を10年延長 計画案を了承 (
朝日新聞)
5/14 PCB処理計画完了を10年延長 環境省 (
日本経済新聞)
5/14 PCB処理加速へ 環境省が新計画案 (
NHK)
PCB無害化処理について、環境省の検討委員会は5/13に、完了時期を現行の2015年度末から10年延長して、25年度末とする新しい計画案を了承した。
安全対策の強化などに伴う作業の遅れに対応した。
環境省ウェブサイト「ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物処理」
5/15 環境省-経産省 PCB機器で全国台帳 (
化学工業日報)
5/15 環境省−経産省、PCB機器で全国台帳を整備、未把握案件掘り起こし (
化学工業日報)
環境省は、高圧トランス・コンデンサー等のPCB廃棄物の処理促進のため、経済産業省と連携して全国統一台帳を整備する。
機器の設置情報を基にした統一台帳によるチェックにより、なお残る未届けの廃棄物や使用中製品の把握を徹底、期限順守を確実なものとする。
環境省ウェブサイト
「PCB特別措置法に基づくPCB廃棄物の保管等の届出について」
「PCB保管・使用事業場検索(平成21年度)」
【汚染】
5/3 有害物質PCB含む高圧コンデンサー紛失した市 (
読売新聞)
5/3 伊賀市、PCB誤廃棄? /三重県 (
朝日新聞)
5/9 PCB廃棄物:コンデンサー紛失 伊賀市のPCB保管所、県が立ち入り検査/三重 (
毎日新聞)
三重県伊賀市は、市役所北庁舎で保管されていたPCBを含む高圧コンデンサー2台を紛失したと発表。
市は、県条例に基づき、紛失届を県に提出。再発防止と適正な保管を文書で指導された。
紛失したコンデンサー2台にはPCB含有絶縁油が約19Lと約9L入っていた。
市の調査では、コンデンサーは、北庁舎の解体に伴い、他のスクラップに紛れて金属リサイクル業者へ搬出され、その後、製鋼原料として転売された可能性が高いことが分かった。
5/14 ニホンザル:胎児からPCB 霊長類では初検出 愛媛大のグループ、発達障害の研究に (
毎日新聞)
愛媛大沿岸環境科学研究センターの野見山桂講師らのグループが、ニホンザルの胎児からPCBとその代謝物の水酸化PCBを検出したと発表。
霊長類の胎児では初の報告例。
野見山講師は「ヒトはニホンザルよりPCBの蓄積量が多く、胎児にもより多く取り込まれると類推される」と分析。脳神経系の発達に影響する可能性を指摘している。
5/17 久万高原 上浮穴高 PCB廃棄物 紛失 高圧コンデンサー1台 (
愛媛新聞)
愛媛県教育委員会は、久万高原町上野尻の上浮穴高校で保管していたPCBを含む高圧コンデンサー1台を紛失したと発表。5/15に久万高原署に紛失届を提出した。県庁で会見した大内校長は「二次被害を防止するため、全力を挙げて捜す」と陳謝し、情報提供を呼び掛けた。
県立学校59校のうち上浮穴高を除く27校がPCB廃棄物を保管している。
5/30 富士通旧須坂工場のPCB問題 5月の定期検査結果 敷地内2カ所の井戸水から検出 (
信濃毎日新聞)
富士通(株)は、旧須坂工場(長野県須坂市)の地下水からPCBが検出されている問題で5月の定期検査の結果を公表。
敷地内の2箇所の観測井から0.0014〜0.0010mg/LのPCBを検出。
同社は2013年5月、工場敷地の境界線付近に遮水壁を埋め込み、同年6月以降は敷地外の井戸からPCBは検出されていない。
【その他】
5/13 再生 橋本の産廃処理場跡地、無害化成功 太陽光発電所に/和歌山県 (
朝日新聞)
高濃度ダイオキシン類汚染で問題となり、現地での無害化処理対策が講じられた産業廃棄物処分場跡地(和歌山県橋本市)に、大規模な太陽光発電所「和歌山・橋本ソーラーウェイ」が完成。
発電所は、敷地約1万2,500m2に太陽光発電パネルを設置し、一般家庭約200世帯の屋根上発電に相当する708kWを出力する。
事業者は、公募により「国際航業」(東京)が選ばれ、既に4月から関西電力への売電を開始。総工費は約2億2千万円。
和歌山県政ニュース(5/2)
5/2 ドイツ 医薬品による環境負担に関する研究プロジェクトの中間報告を公表 (
EICネット)
ドイツ連邦環境庁は、医薬品による環境負荷に関する研究プロジェクトの中間報告を公表。
医薬品の作用物質や分解生成物630種以上が、水域や土壌、汚泥、動植物に検出されていることを確認した。
水域における作用物質の検出は50ヶ国に及び、工業国のみではなく、 多数の発展途上国や中進国にも広がっているとのこと。
検出されている医薬品は、主に抗炎症薬ジクロフェナク、抗てんかん薬カルバマゼピン、消炎鎮痛剤イブプロフェン、ホルモン剤エチニルエストラジオール、抗生物質スルファメトキサゾール等。
ドイツ連邦環境庁 報道発表資料(4/9)