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2014年(平成26年)10月


10/10 「注目される化学物質規制動向とリスク管理に向けた取り組み」 1)ストックホルム条約におけるPOPsの評価
    北野大、「環境管理」Vol.50, No.10, Page.11-17(産業環境管理協会)(2014.10.10)

【JESCO】
10/17 19日にPCB処理施設公開 (北海道新聞)
10/20 室蘭で日曜見学会、PCB廃棄物処理施設を市民が学ぶ (室蘭民報)
 JESCO北海道事業所は19日、施設を一般公開する「日曜見学デイ」を行った。2007年に始まり8回目。75人が訪れた。

10/17 PCB含む油 内部漏出 豊田のJESCO事業所 (中日新聞)
 JESCO豊田事業所で、コンデンサの部品を裁断する機械の油圧の作動油60Lが室内に漏えい、油から212mg/kgのPCBが検出された。
 作動油は本来PCBを含まないが、作動油の配管のナットが緩んでいて、裁断処理などの過程で揮発したPCBが油と接触し、溶け込んだ可能性があるとのこと。敷地外への漏出はなかった。
 JESCO北海道事業所
    JESCO豊田事業所


【処理】
10/3 安藤ハザマ/PCB汚染土浄化コスト3割減/米MEC社の酸化分解技術導入 (日刊建設工業新聞)
10/6 汚染土中のPCB浄化技術を採用 安藤ハザマ 米MECX社と提携 (電気新聞)
 (株)安藤ハザマは2日、米メックエックス社が開発したPCB汚染土壌浄化のための「PCB酸化分解処理技術」を技術導入したと発表。
 現場で酸化剤と活性化剤を添加して酸化分解する工法で、PCB含有量が100mg/kg程度の汚染土壌の浄化に適しているという。
 プレスリリース(10/2)

10/5 「東日本大震災後の環境変化の評価と分析技術の進展」-化学物質-津波堆積物中の残留性有機汚染物質の詳細解析
 「ぶんせき」No.10,Page.572-577(日本分析化学会) (2014.10.05)

10/5 「東日本大震災後の環境変化の評価と分析技術の進展」-化学物質-沿岸生物における多環芳香族炭化水素類の濃度分布と経年変化
 「ぶんせき」No.10, Page.582-585(日本分析化学会) (2014.10.05)

【汚染】
10/17 機動隊食堂内でPCB漏れ事故 北九州、蛍光灯装置破裂 [福岡県] (西日本新聞)
10/17 蛍光灯安定器が破裂、PCB漏れる 小倉北、機動隊の食堂/福岡県 (朝日新聞)
 福岡県北九州市は16日、県警第二機動隊(北九州市小倉北区)の食堂で使われていた蛍光灯の安定器が破損する事故があり、PCBを含む絶縁油が数滴飛び散ったと発表。
 当時食堂には隊員2名がいたが被害はなかった。安定器は1970年製。
 市はPCBを含む機器について2001年度から使用を中止して処理するように呼び掛けていたが、県警ではすべてを把握できていなかったという。
 県警は今後、県内の施設についてPCBを含む機器があるかどうかを調査するとのこと。
 プレスリリース(10/16)[PDF]

10/31 富士通旧須坂工場のPCB問題 10月の定期検査結果敷地内2カ所の井戸水から検出 (信濃毎日新聞)
 富士通の旧須坂工場(長野県須坂市)の地下水からPCBが検出されている問題で、8月の定期検査の結果が公表された。
 工場敷地内の観測井1箇所から0.0023~0.0006mg/LのPCBが検出されたが、敷地外からは検出されなかった。


【その他】
10/24 カネミ油症被害「終わっていない」 福岡工大でフォーラム/福岡県 (朝日新聞)
10/24 悲劇繰り返さぬために/油症教訓にフォーラム/福岡 (長崎新聞)
 「油症学フォーラム」が23日、福岡工大(福岡県福岡市)で開催された。
 同フォーラムは、元九州大准教授の長山淳哉氏を座長に2012年から始まり今回で3回目。

10/3 津山のゴミ焼却場から汚水流出 1日最大2千リットルが吉井川に (産経新聞)
10/3 ごみ焼却場汚染水川に 津山 (読売新聞)
 岡山県津山市は、津山市環境事業所内のごみ焼却場からの汚水が約1年間にわたり1日最大2千リットル、市内を流れる吉井川に流出していたと発表。
 焼却灰バンカの汚水抜きホースを委託業者が昨年10月に誤って川につながっている雨水貯水槽に接続したとのこと。
 汚水にはダイオキシン類や鉛、ヒ素等の重金属が含まれている可能性があり、市は雨水貯水槽や排水路から採取した土壌や水を検査。
 内部調査委員会を設置して検証を進めるとした。
 国土交通省 中国地方整備局 岡山河川事務所 報道発表資料(10/2)[PDF]

10/7 環境省『日本人における化学物質のばく露量について』パンフレット 無料配布開始 (EICネット)
10/17 環境省、ダイオキシン類などの人体暴露量調査結果パンフレット作成 (化学工業日報)
 環境省は、平成25年度のダイオキシン類等の化学物質の人への曝露量モニタリング調査結果をパンフレットに取りまとめた。
 食事経由のダイオキシン類摂取量では耐容一日摂取量(TDI)を超過した人はいないこと、食事経由のメチル水銀とカドミウム摂取量では耐容摂取量を超過した人はいないこと、セシウム134、セシウム137及びヨウ素131は、血液、尿、食事のいずれからも検出されなかったこと等があげられている。
 環境省 報道発表資料(10/7)

10/27 最強ダイオキシン検出 沖縄市ドラム缶汚染 (琉球新報)
10/27 沖縄市ドラム缶汚染/最強ダイオキシン検出 18本で高濃度付着/毒性「オレンジ剤」の倍/摂南大・宮田氏が検証 (琉球新報)
10/27 沖縄市ドラム缶汚染/枯れ葉剤「確証」/調査の市民団体 日米対応求める (琉球新報)
10/27 沖縄市ドラム缶汚染/識者談話 宮田秀明 摂南大名誉教授/分解せず周囲汚染 (琉球新報)
 米軍嘉手納基地の返還地にある沖縄市サッカー場の汚染問題で、2014年1月に発見された61本のドラム缶付着物から、2,3,7,8-TCDD、2,4,5-Tが検出。
 摂南大学名誉教授の宮田秀明氏が、沖縄・生物多様性市民ネットワークのサッカー場監視評価プロジェクトの一環で沖縄市の調査結果を分析。
 ベトナム戦争で米軍が使用した8種類の枯葉剤の中で最も毒性が強く、発がん性が指摘されている「ピンク剤」「グリーン剤」の可能性があるとのこと。

10/29 ダイオキシン類 発生抑止工事へ 高島ばいじん問題 来月から環境センター (京都新聞)
 滋賀県高島市のごみ焼却施設から基準を超えるダイオキシン類を含むばいじんが排出されていた問題で、同市は11月から市環境センターで、ダイオキシン類の発生を抑え、施設を安定稼働させるための応急対策工事を本格的に開始。対策工事費は計1億900万円。

10/30 大磯町 ダイオキシン類を検出 (建通新聞)
 神奈川県大磯町は、大磯町リサイクルセンターの建設予定地の一部土壌から基準を超えるダイオキシン類を検出(1,200pg-TEQ/g)したことを明らかにした。9月実施の土壌ダイオキシン類汚染状況調査で判明。
 汚染土壌の除去方法を関係機関へ確認し、対策を検討する。
 リサイクルセンターは、現ごみ焼却処理施設を解体後、同所に建設する計画。敷地面積は約3,200m2。

10/31 ダイオキシン:高砂・美化センター、基準超排出 市、きょう現地測定/兵庫 (毎日新聞)
 兵庫県高砂市梅井の市ごみ焼却施設「美化センター」で、市管理基準(0.05ng-TEQ/m3)の1.6倍のダイオキシンが排出されていたことが判明。
 市生活環境部では「法基準内だが市の管理基準を上回る排出は初めてで、問題だ」としている。
 主因として、ダイオキシン除去用の活性炭を供給する配管が活性炭粉末との摩擦で破れたことを挙げている。



10/13 EU 内分泌攪乱物質の測定基準設定に関する意見公募を開始 (EICネット)
 欧州委員会は、殺生物剤と農薬に関する法規定に基づいた内分泌攪乱物質の測定基準設定に関する意見公募を開始。
 欧州委員会環境総局 Press release (9/29)

10/22 アメリカ環境保護庁、規制対象化学物質の情報がわかるオンラインツールの機能と情報を拡充 (EICネット)
 アメリカ環境保護庁は、規制対象化学物質の情報がわかるオンラインツール「ChemView」の機能と情報を拡充したことを公表。
 ChemViewは2013年に開設されたもので、今回新たに、化学物質データ報告に関する情報の表示と内容の改善、有害物質排出目録プログラムの一部である汚染防止情報リンクの追加等が行われた。
 244件の同意指令、1205項目の重要新規利用規則、試験規則データを伴う16個の化学物質が追加、合計1万近くの化学物質の情報が含まれることとなった。
 これらの情報を、化学物質名やCAS番号、用途、危険有害性、規制措置で検索できる。
 アメリカ環境保護庁 News Releases (10/7)
    「ChemView」