日本 POPs(残留性有機汚染物質)ネットワーク
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日本POPsネットワーク > POPs関連ニュース > 2006年1月〜4月
 
 
2006年(平成18年)
8月31日(火)  
県などの調査で2カ所にPCB 日東電工亀山事業所 /三重県 (朝日新聞)
 日東電工亀山事業所でのPCB漏洩による汚染土壌問題の続報。県の調査でも汚染が確認されました。地下水への汚染はなかったようです。
 PCB保管場所でのPCB土壌汚染問題、この半年だけでJR東日本やJT、苫小牧高専などが発覚しています。未調査のものや公表が不十分な企業を含めると、発生件数が増えそうです。このこともあり、環境省の来年度予算概算要求にて「PCB汚染土壌対策ガイドライン策定調査」があげられています。

 

道外から鉄道、船で輸送*活用可否持ち越し*広域協議会 (北海道新聞)
道外から鉄道、船で輸送*活用可否持ち越し*広域協議会(北海道新聞)鉄道輸送は通過する各県で収集運搬許可が必要な点、船舶輸送の場合は、積載基準がネックになっている。

 
  ・広域協議会

8月29日(火)  
松江・ダイオキシン訴訟:県、争う構え−−地裁で口頭弁論/島根 (毎日新聞)
 県が公金を支出するのは違法として周辺住民が費用の返還等を求め提訴した件の続報。訴訟の第1回口頭弁論がひらかれました。

絶縁油が漏えい、PCBの分析へ−中部電 (静岡新聞)
 静岡県御前崎市 PCB有無不明。落雷が原因

耐容一日摂取量を超えるダイオキシン類含有が判明 イタチ鮫の肝油製品で (EICネット)
 国立医薬品食品衛生研究所が市場に流通している健康食品中のダイオキシン類濃度を調査したところ、イタチ鮫と表示された鮫肝油製品「イタチ鮫エキスタイガーシャーク」(販売者:サプリーズ)について、表示に従った1日の摂取量分に耐容一日摂取量を超えるダイオキシン類が含まれていたと発表した。
 このため厚生労働省はサプリーズに対して、この製品の販売中止と製品回収を指導。
 今回の検出値平均値370(250〜510) pg-TEQ/day。

 
  ・厚生労働省プレスリリース

8月28日(月)  
東アジアPOPsモニタリング・UNEP/GEF途上国POPs分析能力評価プロジェクト合同ワークショップ開催について (環境省)
 9月20日(水)〜9月22日(金)に開催されました。

8月26日(金)  
電柱変圧器燃え、絶縁油漏れる−静岡、落雷で? (静岡新聞)
 静岡県静岡市 PCB有無不明 約10ml。落雷が原因。

8月24日(木)  
埋設した有害農薬を焼却処理へ/県、近く掘削作業 (秋田魁新報)
 秋田県は23日、秋田市と男鹿市内の2箇所に埋設していたPOPs農薬を掘り起こし、焼却処理すると発表した。対象の農薬は、1972年に秋田市と男鹿市内の2箇所で、販売禁止となったディルドリン等の農薬約111トンを国の指導の元に埋設処理したもの。掘削作業は9月頃になる見込み。なお、秋田県では、無害化処理を含めた最終処理事業費として、本年度当初予算で3億1500万円を計上している。
 秋田県は埋設当時の書類を紛失し、埋設地2カ所のうち1カ所を2004年まで発見できていませんでしたが、レーダー探査等により2005年に再発見。その時に周辺の土壌・地下水を調査したところ、埋設しているコンクリート槽の破損により、周辺の土壌や地下水の一部を汚染していることが分かりました(「埋設農薬をなくすために」と過去記事参照)。秋田県水田総合利用課は周辺2kmに人家や田畑がないことなどから、「安全上問題はない」と発表し、井戸水の使用制限などを行ってきましたが、ようやく処理の目処が立ったようです。

8月23日(水)  
半田のPCB処理 不具合で運転停止 (中日新聞)
 JESCO以上に、一つひとつの不具合が報道されています。現在は解消し、8/31に試運転は再開されています。

 
  ・日本車両

地元企業活用を要請 室蘭商工会議所、建設事業者に (北海道新聞)
 北海道事業の建設工事に携わる事業者に対して、事務用品、建築資材などについて地元企業の活用を要望。
 実際の購入は競争入札ですが、JESCOも可能な限り地元企業を活用する方針です。

8月22日(火)  
PCBを含む絶縁油漏れる 大館、電柱変圧器から /秋田県 (朝日新聞)
 秋田県大館市、2L漏洩、0.6ppm

8月19日(土)  
高砂PCB汚泥問題 地震リスクなど検証 県 専門委議事録を公開 (兵庫新聞)
 高砂西港盛立地のPCB汚染土に係る技術検討専門委員会

 
  ・専門委員会(第1回会議(PDF)、議事録(PDF)があります)

ダイオキシン汚染土、年内の無害化処理困難 大阪・能勢 (朝日新聞)
 処理完了が来年2月半ば以降にずれ込む見通しだそうです。プラント稼働の遅れと機械の故障による遅れがあったため。汚染土壌約9,000トンのうち、7月末までに3,600トンを処理済。
 8/12の記事にあるように汚染が新たに発覚しているため、さらに遅れる可能性があると思います。

8月13日(日)  
PCB処理施設を 住民グループ見学 半田 (中日新聞)

8月12日(土)  
ダイオキシン:高濃度、道路工事現場で検出 飛散の恐れなし−−門真/大阪 (毎日新聞)
 国土交通省浪速国道事務所は11日、大阪府門真市の第二京阪道路工事現場の土壌から廃掃法において対策が必要とされている基準濃度(3ng-TEQ/g)を超える9.6ng-TEQ/gのダイオキシン類を検出したと発表。過去に投棄された焼却灰と思われる埋立土が確認されたため、ダイオキシン類の分析を行い発覚。
 今後、廃棄物土の範囲や内容物の詳細な調査を行った上で、廃掃法に基づき適切な処理を実施するそうです。
 ちなみに、当現場は、昨年10月からダイオキシン類処理を実施している場所に近接しています。  
 ・国土交通省浪速国道事務所プレスリリース(8/11)
 ・昨年の事例(調査、対策に関する経過報告)
  →http://www.kkr.mlit.go.jp/naniwa/03/04-22.html
   http://www.kkr.mlit.go.jp/naniwa/03/04-20.htm
   http://www.kkr.mlit.go.jp/naniwa/03/04-19.html

大阪・能勢町:ダイオキシンを検出 環境基準の150倍 (毎日新聞)
 原因となった豊能郡美化センター(廃炉)南端にある側溝の水から環境基準の150倍に上るダイオキシン類が検出。北側斜面の土壌からは、950pg-TEQ/gのダイオキシン類が検出。環境調査した豊能郡環境施設組合は「北側斜面の土壌から汚染物を含んだ雨水がセンター側溝を通って南側に流れ、水質汚染を招いている」と分析しているそうです。汚染土壌の撤去が不十分だった疑いがあります。

 
 ・豊能郡美化センター汚染土壌浄化対策事業
 ・ダイオキシン対策本部からのお知らせ
 ・豊能郡環境施設組合からのお知らせ

電柱変圧器から絶縁油漏れ/横手 (河北新報)
 秋田県横手市内、20L、0.8ppm、腐食が原因

8月11日(金)  
非選定で入札終了/JESCOの北九州PCB施設設置 (日刊建設通信新聞)
 北九州(第2期)設置工事の2回目の一般競争入札の結果。今回も技術提案書の内容が水準に達していなかったと言うことで全て非選定。再公告については今後検討するとのことであるが、随意契約の可能性もあすそうです。

PCB:日東電工亀山工場の敷地内から検出 汚染土壌除去「影響ない」/三重 (毎日新聞)
 日東電工(株)は同社亀山工場(三重県亀山市)の敷地内の土壌からPCBが検出されたと三重県に届出を行った。すでに汚染土壌は掘削除去済みで、敷地内に保管しているとのこと。
 保管中のPCB廃棄物からの漏洩が原因のようです。三重県からは発表がありましたが、日東電工からは発表なし。

 
 ・三重県報道発表(8/11)



8月10日(木)  
三井造船千葉事業所のPCB雨水流出問題:県が三井造船に改善命令/千葉 (毎日新聞)
 三井造船 (株)の千葉事業所で行っていたPCB自家処理施設からPCBが漏洩した事故の続報。今回の事故について千葉県産業廃棄物課は、廃棄物処理法に基づき漏えい防止への改善命令と9日から75日間の施設の使用停止命令を出した。

「TCPA及びソルベントレッド135中の副生HCBに係るBATレベルに関する報告書(案)」に対する意見募集について (環境省)

8月8日(火)  
PCB処理施設:建設中の施設、武部・自民幹事長が視察−−室蘭 (北海道新聞)

PCB事故 半田市がマニュアル 処理施設 稼働に向け (中日新聞)

8月5日(土)  
有毒PCB含む油、十和田の電柱から漏れる 微量、環境影響なし=青森 (読売新聞)
8月4日(金)  
酒田市 酒共エンジニアリングサービスが拠点事務所を整備 リサイクル施設試運転に向け人員増 (山形新聞)
 東北電力が酒田市の酒田北港で建設を進めている柱上トランスの変圧器等リサイクルセンターと酒田保管センターの運転業務を受託している酒共エンジニアリングサービス(酒田共同火力発電所の子会社)は、業務拠点となる事務所を整備すると共に、従業員を6人→24人に増やすと発表しました。
 本格操業時には、従業員を180人規模にする計画で、その大半を地元採用とする予定だそうです。

8月3日(木)  
PCB含む絶縁油、路上に流出 除去費、解体業者に請求 (朝日新聞)
 大阪府門真市で7/31、解体業の男性が運転するトラックの荷台からトランスが転倒し、絶縁油が約3kmにわたって路上に漏洩しました(漏洩した絶縁油は約200L)。絶縁油には低濃度PCBが含まれていました(97ppm)。報道によると、大阪府と門真市は、除去にかかる費用約3,800万円を男性に請求すると発表しました。
 しかし、環境省通知(環廃産発第040217005号)によれば、廃重電機器等の処分する場合は、PCB混入の有無を確認する必要があります。確認せずに解体業者に渡した排出者にも責任があると思います。排出者の確認作業はしているのでしょうか?
 関連情報をお持ちの方は、情報提供お願いします。

 
  

府道八尾枚方線におけるPCB汚染物の流出について

8月1日(火)  
水質調査:ダイオキシン類の測定値、環境基準超す−−四日市の雨池川/三重 (毎日新聞)
 三重県四日市市の雨池川から1.2pgTEQ/Lのダイオキシン類を検出。
水質調査:ダイオキシン類濃度、伊賀の比自岐川で基準超す−−昨年度・県調査/三重 (毎日新聞)
 三重県伊賀市の比自岐川から1.1pgTEQ/Lのダイオキシン類を検出。

7月28日(金)  
電柱の変圧器から絶縁油が漏えい−御前崎 北國新聞)
 中部電力、静岡県御前崎市内、3Lが漏洩、PCB絶縁油の有無は確認中。

<風評被害>漁民への損害賠償支払い命令 横浜地裁 (毎日新聞)
 00年に発生した荏原製作所藤沢工場から高濃度のダイオキシン類を含む排水が流出した件について、地元漁師ら4人が損害賠償を求めた訴訟で、565万円の支払を命じる判決が出ました。

7月27日(木)  
ダイオキシン:環境基準5.5倍を検出−−神戸の遠矢浜/兵庫 (毎日新聞)
 神戸市兵庫区遠矢浜北側の底質から最大830pgTEQ/gのダイオキシン類を検出。

7月26日(水)  
PCB処理施設 有毒ガス漏れる 半田、日本車両未公表 (中日新聞)
 硫化水素と水素が若干漏洩。PCB処理に関する事故ではありません。

 
 ・(日本車両お知らせNo7、7/26))総合試運転における不具合について

7月25日(火)  
室蘭のPCB処理、地元雇用効果100人超に (北海道新聞)
 雇用を中心に経済波及効果が広がって来ているようです。
「平成18年度低コスト・低負荷型土壌汚染調査対策技術検討調査及びダイオキシン類汚染土壌浄化技術等確立調査」対象技術の二次募集について (環境省)
 環境省は25日、PCB・DXNs汚染土壌浄化・調査技術の2次募集を行うと発表(〜9/1)。

 H17年度事業では、

 (1)湿式酸化ラジカル法によるPCB汚染土壌処理技術[環境エンジニアリング]
 (2)還元加熱法と金属Na分散体法の複合プロセスによる汚染土壌処理技術[神鋼環境ソリューション]
 (3)ジオスチーム工法(間接熱脱着+水蒸気分解法)[東芝/テルム/鴻池組]
 (4)水洗分解処理技術(ウォッシュメルト)[間組]
 (5)間接加熱酸化分解法[三井造船]
 (6)溶剤抽出法[三菱重工業]
 が実証試験を行い、評価が行われています。

ダイオキシンは基準以下 フィルター破損で加賀市が説明25日にも再稼働の意向 北國新聞)
 24日に住民説明会を開催しました。

7月22日(土)  
PCB検出されず 電柱倒壊で県が水源地など調査=鳥取 (読売新聞)
 電柱が大雨による土砂崩れで倒壊し絶縁油が漏洩したが、PCBは検出されず。

7月21日(金)  
家のほこりに汚染物質 食品からの摂取上回る (共同通信)
 酒井先生らの研究成果。8月にオスロで開かれるダイオキシン国際会議で発表されるそうです。

地下水汚染 県が“安全宣言” 荒尾市の薬品工場 (熊本日日新聞)
 熊本県は21日、周辺500mにある井戸水の水質調査の結果を発表しました。いずれもWHOの飲料水質ガイドラインを下回り、「周辺の地下水汚染はない」との“安全宣言”を出しました。
 また、三光(株)荒尾工場にて1960年代にPCPを使った農薬を扱っていたことが社内調査で判明したそうです。今後は、三光(株)荒尾工場と第一製網の敷地内の井戸水からPCPとHCHが検出された件の、原因探求と再発防止ならび対策については、情報が入り次第お知らせします。

7月19日(水)  
豊洲貯木場でダイオキシン 基準の1.6倍 屋形船係留施設縮小へ/東京・江東 (読売新聞)
 東京都江東区の豊洲貯木場の底質から環境基準を上回るダイオキシン類が検出され、屋形船などの係留施設を設ける都の計画が変更されていたことが分かったそうです。建設局では、汚染土壌の除去方法を検討するそうです。

ダイオキシン浄化 県費返還求め提訴 松江の住民ら (中国新聞)
 島根県松江市の馬潟工業団地の底質ダイオキシン類浄化対策事業の続報。県が公金を支出するのは違法として周辺住民が費用の返還等を求め提訴しました。河川改修と併せて対策事業を実施したため、総額1億3,500万円が計上されています。

PCB含む絶縁油、市道に30リットル漏れる/喜多方 (読売新聞)
 東北電力は福島県内の柱上トランスからPCB(12ppm)を含む絶縁油が30L漏洩したと発表しました。

7月18日(火)  
豊田PCB廃棄物処理施設の運転再開について (JESCO)
 昨年11月のPCB漏洩事故により運転を停止していたJESCO豊田事業は19日、運転を再開すると発表しました。まずは処理能力の30%程度で運転を行い、安全確認を行った後に本格運転をするそうです。なお、当面は、事故前に搬入してあったコンデンサの処理を行うそうです。

7月15日(土)  
PCB流出*苫高専が安全宣言*校長「汚染土壌は除去」 (北海道新聞)
 苫小牧高専のPCB保管施設でPCBが漏洩した事故の続報。除去工事が終了し、安全宣言が出されました。

 
  ・苫小牧高専

 

7月14日(金)  
PCB:機械から漏れた油か かつらぎ町の砕石工場跡で検出/和歌山 (毎日新聞)
 7月3日、和歌山県かつらぎ町内を流れる風呂谷川で油の漏洩事故が発生しました。原因を調査したところ、現場付近の砕石工場跡地において電気製品の撤去の痕跡があり、漏洩したと見られる油からPCBが1.5mg/kg検出されました。風呂谷川と合流する紀の川の水質検査ではPCBは検出されませんでした。河川に漏洩した油はオイルフェンスで拡散を防止し吸着マットで回収、PCB汚染土壌は、工場跡地を管理している破産管財人が、汚染土壌を掘削除去したそうです。

 
  ・和歌山県政ニュース
   ※7/3,11,12,13に関連記事があります。

たばこの毒、細胞内ではダイオキシン並み 山梨大研究 (朝日新聞)
 山梨大医学工学総合研究部・北村正敬教授の研究成果(Cancer Research 66, 7143-7150, July 15, 2006)。 

7月13日(木)  
喜多方の電柱変圧器、PCB含む油漏れる 東北電力=福島 (読売新聞)
 東北電力は福島県内の柱上トランスからPCBを含む可能性のある絶縁油30Lが漏洩したと発表。作業員が柱上トランスを落下させたことが原因。

荒尾の井戸水質汚染:工場周辺の水源井戸、問題なし−−市の調査 /熊本 (毎日新聞)
 工場周辺井戸の水質、WHO飲料水水質ガイドラインを下回り、取水を再開したそうです。

7月12日(水)  
PCB「縁」に交流を 本県に室蘭の使節団 (北海道新聞)
 北海道室蘭市の「地域・経済交流促進協議会」の使節団一行が栃木県庁を訪問しました。PCB処理をきっかけに、PCB廃棄物を排出する側(15県)との経済や観光面で交流を図りましょう、という団体。

 
 ・ 地域・経済交流促進協議会

 

7月9日(日)  
加賀のごみ処理施設でダイオキシン漏れか 焼却炉の運転停止 排気フィルターに亀裂 北國新聞)
 石川県香川市にある"市環境美化センター"で、バグフィルターに亀裂が入り、ダイオキシン類が施設内や外部に漏洩した可能性があると発表しました。市はバグフィルターを交換するとともに、施設の再点検のため運転を停止、周辺大気や土壌の調査を行います。運転再開は、早くて2週間程度かかる見込み。

7月8日(土)  
微量PCB含む 矢巾の電柱変圧器 岩手日報)
 東北電力は7日、岩手支店管轄内の柱上トランスからPCBが漏洩したと発表しました。漏洩した微量PCB絶縁油は約16L、PCB濃度は36ppm。
7月7日(金)  
地球環境ファシリティ、中国のPOPs淘汰に3720万ドル支援 (日本能率協会総合研究所)
 世界銀行中国事務所は3日、GEF(地球環境ファシリティ)が中国のPOPs対策費として370万ドルを寄付したと発表したそうです。PCBとマイレックス/クロルデン対策に活用されるようです。

 
  ・世界銀行プレスリリース

7月5日(土)  
「ダイオキシン類簡易測定法評価検討会報告書」について (環境省)
 環境省の「ダイオキシン類簡易測定法評価検討会」は、土壌・底質中ダイオキシン類の簡易測定法について、適用可能性を評価した報告書を公表しました。
 対象は、生物検定法14技術と機器分析法7技術。共通の土壌試料・底質試料を用いてそれぞれ分析を行い、結果を評価しています。
 今後、簡易測定マニュアルなどを整備する予定とのこと。

7月1日(土)  
<動きだすPCB処理>2事業所ルポ*先行地の経験 どう活用 (北海道新聞)
 北九州と豊田のルポです。

高砂・PCB汚泥 県技術専門委が初会合 委員らが現地を視察 (神戸新聞)
 高砂市西港のPCB汚染土問題について、6/30に第1回の専門委員会が開催されました。高砂西港盛立地のPCB汚染土の対処方法について、安全面、技術面からの比較検討を行い、本年度内を目途に検討結果の取りまとめを予定とのこと。

  構成委員:
  (委員長)藤田正憲氏 高知工業高等専門学校長(大阪大学名誉教授)
       金原和秀氏 岡山大学資源生物科学研究所助教授
       常田賢一氏 大阪大学大学院工学研究科教授
       野馬幸生氏 (独)国立環境研究所物質管理研究室長
       道奥康治氏 神戸大学工学部教授

 
  ・「高砂西港盛立地のPCB汚染土に係る技術検討専門委員会」(第1回)の開催について(兵庫県、6/27)


1万人の検診票を保存・カネミ油症で長崎県 (日経新聞)
 カネミ油症に関連した検診票について、1968年の発生以降の延べ1万人分を長崎県が保存していることが分かりました。現在、厚生労働省の全国油症治療研究班が1986年以降の認定患者ら約1,300人分をデータベース化していますが、68年以降の1万人分に及ぶ生のデータは、大変貴重であり、病態解明や治療への応用が期待されます。

荒川区の尾竹橋公園ダイオキシン:最大で基準の600倍/東京 (毎日新聞)
 東京都荒川区の区立尾竹橋公園のダイオキシン汚染土壌問題で、環境基準値(1,000pg-TEQ/g以下)の最大600倍のダイオキシン類が検出されていたことが分かりました。区は、公園の盛土材がダイオキシン類に汚染していた可能性が高いとしています。
 同公園は1955年に開園し、2004年に環境基準を超えるダイオキシン類が検出されたため、現在は閉鎖されています。

 
  ・尾竹橋公園のダイオキシン類詳細調査結果及び今後の対応について(荒川区)


6月29日(木)  
豊田PCB廃棄物処理施設において生じたPCB漏洩事故対策について (JESCO)

平成18年度食品の安全性に関する有害化学物質のサーベイランス・モニタリング年次計画の作成について (厚生労働省)
 農林水産省は6月30日、食品安全性に関係する有害化学物質の平成18年度「サーベイランス・モニタリング(監視・観測)年次計画」をまとめました。
 今年4月に公表した「サーベイランス・モニタリング中期計画」に基づくもの。対象物質は、総ヒ素、無機ヒ素、ダイオキシン類、DON、NIV、オクラトキシンA、ゼアラレノン、アクリルアミド、3-MCPD、水銀の10要因、モニタリングの調査対象はカドミウム、アフラトキシン、残留農薬、ヒ素、水銀、鉛の6要因。

6月29日(木)  
低濃度PCB汚染物の焼却実証試験の実施結果について (環境省)
 環境省は29日、本年3月に北九州市、福山市、愛媛県の3箇所で実施した低濃度PCBの焼却処理実証試験の結果を発表しました。3箇所すべてで、確実かつ周辺周辺環境に影響を及ぼすことなく安全に分解されることを確認したとのことです。
 今回は、低濃度PCB汚染物が安全かつ確実に処理できることを確認するため、福岡県北九州市、広島県福山市、愛媛県の協力の下、光和精鉱(株)戸畑製造所(北九州市)、(株)カムテックス福山工場(福山市)、(財)愛媛県廃棄物処理センター東予事業所(愛媛県新居浜市)の1,100℃以上の高温で焼却できる既存の産業廃棄物処理施設を用いて、実証試験が行われました。実証試験の実施内容は、通常稼働中の産業廃棄物の焼却施設又は溶融施設に低濃度PCB(数十ppm程度)を投入し、排ガス及び排水中のPCB濃度等を分析するというもの。
 試験結果は、排ガス、排水、周辺環境ともに関係法令等に定める基準値等を下回り、かつ試験実施前(通常運転時、産廃処理中)と実証試験時において顕著な濃度変化は認められませんでした。

 
荒尾市の井戸水から有害物質 (テレビ熊本)
 熊本県荒尾市の化学製品製造業の三光(株)荒尾工場、のり製造業の第一製網の井戸水から高濃度のPCPとBHCが検出されました。
 県が3月に行った調査で両事業所の廃水からPCPとBHCが検出されたことから、事業所に追加調査を依頼。その結果、敷地内の7つの井戸から検出され、PCPが最高83μg/L、BHCが最高0.97μg/L。PCPはWHOの飲用水水質基準(9μg/L)を大きく上回ることから、県は「健康への恐れがある」として、周辺住民に井戸水を飲むことを控えるよう通知しました。また、事業所から半径500m内の家庭用井戸を対象に水質調査を始めました。県保健環境科学研究所が分析を行い、結果を公表するそうです。

 今回の事案、いずれも原因不明です。県は、原因探求と再発防止求めています。03、04年度の県の調査で、荒尾市の浦川からPCPとBHCが検出され、05年度調査で両社からの排水から検出されたため、事業所に追加調査を依頼していました。

(続報)
 ・6/30 使用禁止の化学物質検出 荒尾市で(朝日新聞) 
 ・7/7 荒尾の農薬検出:周辺の水質調査始まる−−県と市 /熊本(毎日新聞)

6月28日(水)  
ダイオキシン類土壌汚染対策地域の指定解除 (東京都)
 28日に告示されました。

6月27日(火)  
北区のダイオキシン問題:重金属類の測定結果、住民に報告/東京 (毎日新聞)
 東京都北区は、住民健康調査のうち重金属類(鉛、ヒ素)の測定結果を住民説明会で報告しました。いずれも他の自治体で調べて平均濃度よりも低く、汚染土壌との関連も認められなかったとのこと。

 
  ・豊島五丁目団地及び近隣の土壌汚染について

6月26日(月)  
平成18年度「低濃度PCB汚染物対策調査」に係る請負先の公募について (経済産業省)
 低濃度PCB汚染電気機器の処理対象機器の特定や処理体制、処理方法等適正な処理方策について検討し、全体的な処理体系を確立することを目的とする調査。7/6に公募が締め切られました。

6月24日(土)  
ダイオキシン類体外排出へ治験 年度内、カネミ研究班 (西日本新聞)
 カネミ油症の治療法を研究する厚生労働省・全国油症治療研究班は23日、市販のコレステロール低下剤(高脂血症薬)を使った治験を年度内にも始めると発表しました。
 ダイオキシン類やPCBは、脂肪内に蓄積しやすい傾向にあるので、治療研究班でも、治療法としてコレステロール低下剤(高脂血症薬)である「コレスチラミン」と米ぬか線維の経口投与はPCB等の排泄を促進させるのが最も効果的であるとしていましたが、治療薬としての実用性は確認されていませんでした。
 こうした中、コレステロール値を下げる高脂血症薬"コレスチミド"(成分名)を服用すると、脂肪内に溶けたダイオキシンの血中濃度が下がるなどとする千葉大、埼玉医科大の研究に着目し、治療研究班として半年間、カネミ油症の認定患者に対して治験を実施すると発表しました。
 このほか、治療班では漢方薬の治験を計画しています。

 
  ・油症の検診と治療の手引き(全国油症治療研究班・追跡調査班)

6月23日(金)  
三井造船からPCB漏れ 発生3日後に県に報告 (共同通信)
 三井造船 は23日、千葉事業所で行っていたPCB自家処理施設からPCBが漏洩したと発表しました。周辺の水質調査の結果、県条例の基準値を360倍上回るPCBが検出されました。現在、処理施設の運転を休止しました。
 清掃員がタールがついた部品を管理区域外に置いて清掃していたことなどからPCBが漏洩し、雨水により施設外に漏洩したようです。
 三井造船千葉事業所では、千葉事業所に保管しているPCB廃棄物18tの自家処理を2004年5月から行っています。処理技術は、容器処理はVTR法、PCB処理は脱塩素化分解法(t-BuOK法・Pd/C法)となっています。
 なお、三井造船、ゼロジャパン、関西テックの3社は、JESCOの大阪事業で処理施設設置工事を受注しています。

6月22日(木)  
福岡県/市外からのPCB廃棄物 8月末にも受け入れ 若松区の処理施設/北九州 (西日本新聞)
 JESCO北九州は21日、当初計画より約4ヶ月早い8月末から北九州市外からのPCB廃棄物の受け入れを始めると発表しました。北九州市内にあるPCB廃棄物のうち、保有者が今年度に処理費用の負担ができないものがあることと、2期事業で処理を行うものが出てきたため、8月ごろには今年度に処理可能なものの処理が終了する見込み。そのため、北九州市外のPCBを前倒しして受け入れるとのこと。受け入れる対象は、九州電力が福岡市内に保管するトランス。
 北九州処理施設の実績(04年12月〜本年5月末まで):変圧器366台、トランス1,260台などが搬入され、PCB約74トンを無害化

 
  ・JESCO北九州事業

6月21日(水)  
室蘭で大型工事続々 ホテル業界ホクホク 平日も満員、さらに恩恵期待 (北海道新聞)
 室蘭市では、JESCO北海道などの大型工事が行われている関係で、ホテル業界が潤っているそうです。過去の記事にもありましたが、地元商店街や周辺観光地なども恩恵を期待しているようです。PCB廃棄物処理施設は、いわゆる「迷惑施設」ですので、一過性とはいえ、できるだけ地元への貢献は必要かと思います。

市が試運転中止解除 半田のPCB処理施設 (中日新聞)
 愛知県半田市は、日本車両のPCB廃棄物処理施設の試運転中止の指示を解除しました。26日〜7月末まで各設備の機能確認、8月1日〜20日にかけて非PCBでの試運転を実施するようです。

 
  ・日本車両
  ・半田市PCB処理監視委員会

6月17日(土)  
五所川原で変圧器から絶縁油漏れる (東奥日報)
 東北電力、6/8に五所川原市にある柱上変圧器から、PCB約2Lが漏洩したと発表しました。底のさびが原因とのこと。

6月16日(金)  
JTの熊本工場跡地でPCB流出=原因調査中 (時事通信)
 日本たばこ産業(JT)は、同社の熊本工場跡地(熊本市)の屋外に設置された特別高圧変電設備の一部からPCBが漏洩したと発表しました。漏れた絶縁油は約650L、PCB濃度は速報値で約12ppm(いわゆる低濃度PCB)。吸着マットを敷いた上でビニールシートにて被覆して拡散を防止するといった緊急措置を実施しました。今後、土対法に基づく調査とともに管理の見直しを行うそうです。

 JTは「法的な管理義務はないが、工場の操業停止以来、変圧器を放置していた」と謝罪していますが(読売新聞)、先に挙げた環境省の通知では、"廃重電機器等の取り扱いに際しては、PCB混入の有無を確認してください"とあり、PCBが検出されればPCB特措法の対象となります。法的な管理義務はないのでしょうか?JTの管理状況の詳細が分かりませんが、コメント頂けますと幸いです。

 
  ・JTプレスリリース(6/16)

6月14日(水)  
工場跡地PCB問題 変圧器処理に2200万円−吉田町長「対応、適正欠いた」 (静岡新聞)
 静岡県吉田町が平成14年7月に取得した建材工場跡地の変電施設内にある変圧器6台からPCBが検出された問題で、田村町長は、変圧器の処理だけで約2,200万円かかるとの試算結果を公表しました。土地取得の際にPCBを測定していなかった不手際について言及されています。
 本件は、低濃度PCBだと思われますが、廃変圧器の取扱についてPCB混入の有無の確認を求めた環境省の通知は、平成16年2月です。吉田町のような事案は、他にも(表に出ないだけで)まだまだあると思いますし、今後も出てくると思います。

6月13日(火)  
「鶴見川多目的遊水地土壌無害化処理技術の確認実験を実施します」 (京浜河川事務所)
 国土交通省・京浜河川事務所は、鶴見川多目的遊水池内(横浜市港北区)に一時保管しているPCB汚染土壌の無害化処理のための確認実験について、昨年11月に選定した4技術を提案した共同企業体との業務契約を締結したと発表しました。
 8月〜9月に無害化の確認実験を行い、今年中に4技術の評価を行います。その結果を受けて、平成19年度に無害化処理工事を発注するそうです。
 契約技術は過去記事もしくは上記URL参照。

ダイオキシン:大阪市内の河川、4地点で基準超え /大阪 (毎日新聞)
 河川と低質でそれぞれ4地点ずつ、基準超過が認められてそうです。

6月8日(木)  
ダイオキシン 北区の公園で基準の590倍 地下2メートル、飛散恐れなし (産経新聞)
 東京都北区は、区立東豊島公園南側の地下2mの地点から、59万pg/g(環境基準の590倍)のダイオキシン類を検出したと発表しました。今回検出された地点は、対策地域からは外れていますが、今後追加指定される可能性があります。

日高町のJR変電所PCB流出事故:有毒物質薬剤、土に散布/和歌山 (毎日新聞)
 JR西日本・和歌山県内の変電所からPCB絶縁油が漏洩した事件の続報。
 絶縁油のふき取り作業を行った機器メーカーが委託した作業員が、トリクロロエチレン(TCE)を含んだ洗浄剤約25Lを変電所敷地に散布していたと発表しました。敷地内の土壌から基準値の約25倍のTCEが検出されたそうです。JR西日本では、敷地外への流出を防ぐため、周辺に遮水壁を設置するそうです。
 作業員の話−「揮発性も高いし、まくことで土壌の油を除去できると思った」(毎日新聞記事より)・・・

半田のPCB施設立ち入り検査 中止解除なら今月中にも試運転 (中日新聞)
 日本車両のPCB処理施設について、PCB処理監視委員会の立入検査がありました。問題がなければ、今月中に試運転が再開されるようです。

 
  ・日本車両
  ・半田市PCB処理監視委員会

6月2日(金)  
ルポ、カネミ油症事件 (毎日新聞)
 被害の大きかった長崎県五島市をたずねて、カネミ油症事件の今を追った毎日新聞横田記者のルポ。

基地環境汚染は10件/返還跡地で5件 (沖縄タイムス)
 在沖米軍基地から発生した環境汚染の事例が、現在までに合計10件に上ることが明らかになりました。このうち、PCBについては、恩納通信所跡地から検出された事案。このPCB汚染土壌については、現在航空自衛隊が保管中。
 当初、現地で処理される予定でしたが、JESCO北九州2期事業で処理される事になっています。

5月31日(火)  
伊賀の産廃最終処分場調査、既存地から有害物質を検出 (中日新聞)
 三重県伊賀市の民間産廃最終処分場の増設計画に絡み、安全性確認のため処分場の既存部分で実施したボーリング調査の結果、PCB(0.0039mg/L)、鉛(最大2.3mg/L)などが検出。シュレッダーダストが原因と考えられています。

変圧器から絶縁油が流出 石巻、さびで劣化=宮城 (読売新聞)
 東北電力。4L漏洩。PCB0.7ppm。

電柱上の変圧器から絶縁油約6リットル漏れる─浜松・舞阪町 (静岡新聞)
 中部電力。自然劣化により漏洩。PCB分析中。

都、指定地域解除へ 大田区のダイオキシン汚染土壌 浄化対策終わる (中日新聞)
 都環境審議会は汚染対策地域の指定解除を認める答申をしました。都では近く、解除の手続きに入るそうです。

5月29日(月)  
東京PCB 廃棄物処理施設からの微量のPCB を含む排気の排出と安全対策の実施について (JESCO)
 5/25午後9時頃、コンデンサ解体室の局所排気口から自主管理目標値を超えるPCBが検出。排気口と閉じるなどの応急処置を行うとともに排気口の排気や敷地境界の大気中PCB濃度を測定。敷地境界の大気からはPCBは検出されなかったとのこと。

  1.測定結果
   ・コンデンサ解体室からの局所排気:0.2mg/ Nm3
     ※自主管理目標値(0.01mg/Nm3)以下
   ・敷地境界の大気:0.0005 mg/Nm3未満(東西南北4箇所全て)
     ※PCBの暫定大気環境濃度(0.0005mg/Nm3)以下
  2.原因
   コンデンサ解体室・グローブボックス内の液中切断槽に残留するPCBが気化し排気口から漏洩したと
  考えられていますが、詳細は調査中とのこと。局所排気は高濃度のPCBを取り扱うため、PCB排気は、
  オイルスクラバーによる排気処理装置と活性炭処理装置という2重の処理装置を経て大気へ排出される
  と言うセーフティーネット(多重防護)を講じていたはずですが、今回、PCBを漏洩させてしまいました。
   なお、排気のPCB濃度については、法基準値は定められていません。

5月27日(土)  
排気漏れか、監視装置が異常値−−東京・江東区の処理施設 (毎日新聞)
 東京PCB廃棄物処理施設で25日午後、PCBの排気濃度が自主管理基準の29倍にあたる0.29mg/m3を検出したそうです。現在東京事業は、3月のPCB廃液漏洩事故が原因で操業停止中。今回の排気濃度の異常値検出については、JESCOで原因調査中。
 詳細が分かればお知らせします。
 検出された濃度が基準値の29倍(0.29mg/Nm3)とのことですので、今回の"監視装置"は、高濃度PCB処理エリアの排気(作業環境モニタリング。自主管理基準値0.01mg/Nm3)を監視していた分析装置であると推察します。詳細については、JESCO等からの発表を待ってお知らせします。

 
  ・JESCO->東京事業



5月26日(金)  
固化汚泥対処で県に専門委 「負の遺産」正面から議論 高砂西港隣接地 「あらゆる選択肢を」 (神戸新聞)
 兵庫県高砂市のPCB固化汚泥問題の続報。兵庫県は「技術検討専門委員会」を設置すると発表しました。対策方法について、安全面や技術面から検討を行う委員会で、環境や廃棄物、土木の専門家5人で構成。委員長には藤田正憲高知高専学長(大阪大学名誉教授)が就任するようです。

5月24日(水)  
PCB処理15県との交流*窓口役は室蘭観光協会に*促進協が確認 (北海道新聞)
 23日、道外15県との交流を目指す「地域・経済交流促進協議会」の第4回全体会議が室蘭市で開催されました。

JR西の変電所、PCB含有の油900リットル流出 (読売新聞)
 JR西日本は、紀伊内原変電所(和歌山県日高町)にある整流器からPCB絶縁油約900Lが漏洩したと発表しました。漏洩した絶縁油は、消防などで吸着マットで回収、砂利も約1.4t除去したそうですが、隣接の水田には油が浮き、敷地内で試掘し地下水を調べたところ、2箇所で油が混じっていたことが確認されたそうです。同支社は早急に環境への影響を調べるとしています。
 なお、今回の原因となったPCBは、いわゆる"低濃度PCB"ということです。
 また、環境省のDBによれば、今回事故があった事業所では、以下のPCBを含む製品を使用しています。
   高圧トランス 1台(東京芝浦電気(株)製、容量3,390kVA)
   その他の機器等 1台(東京芝浦電気(株)製、容量4,000kW)
  "その他機器等"が、今回漏洩した機器だと思います。

 

5月19日(金)  
神鋼環境ソリューション、室蘭に工場新設 PCB処理剤を製造へ (北海道新聞)
 北海道事業の関連会社としては初の室蘭進出です。SD剤を製造。投資額は約10億円。雇用は10人程度。北海道事業は、北海道新聞が地元への影響を詳細に報道しているので、現地の取組状況が分かり、大変参考になります。
 北海道事業は、来年3月試運転、来年10月に本格操業を始める計画です。

電柱の変圧器から絶縁油漏出/秋田市、北秋田市で (秋田魁新報)
 東北電力は、北秋田市と秋田市の柱上トランスからPCB絶縁油が漏洩したと発表しました。北秋田市の漏洩が見つかったのは4/27、漏洩した絶縁油は7LでPCBは15ppm。秋田市の方は5/2、1.5Lで27ppm。

三共株式会社旧野洲川工場跡地からのエンドリン検出にかかる工場周辺井戸水等の水質検査結果について (滋賀県)
 三共エンドリン汚染の続報。当該工場の周辺にある井戸11箇所および工場敷地境界観測井1箇所で、総水銀、砒素、カドミウム、鉛、全シアン、エンドリン、DDT類、BHC類、クロルデン類の水質調査を実施したようです。
 前回(5/10)の調査と同様、工場敷地境界観測井で農薬環境管理指針値を超過するエンドリンが検出されましたが、それ以外では環境管理指針値と環境基準値以下。県環境管理課では"「地下水が流れる下流でもエンドリンは検出されなかった。(地下水を通して)周辺に汚染が広がっている可能性は低い」" (北陸中日新聞、5/19)としてます。
  しかし、環境管理指針値以下ですが、BHC類とクロルデン類が検出されています。エンドリンを含む農薬にはDDTを含むものはありますが、BHC(もしくはリンデン)やクロルデンを含むものはありません。当該工場は、エンドリンを含む製剤を製造していたとあり、それ以外の詳細は不明ですが、BHC類やクロルデン類を含む農薬も製造していたと思われます。
 当該工場の製造品目や製造年度、生産量等の情報をお持ちの方、もしくは情報が掲載されている資料の情報をお持ちの方は、教えてください。

5月16日(火)  
豊田・細谷のPCB施設試運転へ再稼働へ安全性検証 (中日新聞)
 昨年11月のPCB漏洩事故以来操業を停止していたJESCO豊田事業では、豊田市が試運転を認める通知を出したのを受け、明日5月17日〜6月2日の17日間にわたり試運転を実施します。

 
  ・事故報告書

 

5月11日(木)  
野洲のエンドリン検出:県調査でも最大値3.6倍/滋賀 (毎日新聞)
 敷地境界観測井と敷地内井戸で農薬環境管理指針値を超過。

 
 ※三共エンドリン汚染の経緯(京都新聞、毎日新聞、滋賀県)
【汚染の概要】
○発覚の経緯:
 三年前に閉鎖した野洲川工場跡地について、今年の3,4月に地下水調査を行った際に、 21箇所の観測井戸のうち3箇所から、最高で管理指針値の4.4倍のエンドリンが検出されました。その後、土壌調査を行い、管理指針値の138倍のエンドリン、 環境基準の500-1.6倍の水銀、ヒ素、カドミウムなどが検出されました。
   ※エンドリンの管理指針値:環境水中濃度0.0005mg/L
土壌中濃度(溶出試験)0.0005mg/L
   ※土壌汚染に係る環境基準:総水銀0.0005mg/L、ヒ素0.01mg/L、カドミウム0.01mg/L
  同工場は、昭和31(1956)年〜昭和46(1971)年にかけてエンドリンを原料とした殺虫剤を製造していました。 今回の汚染は、当時の製造工程で敷地から土壌や地下水に漏洩したと考えられてています。

【周辺汚染】

 滋賀県衛生科学センターの調査によれば、工場周辺の野洲市並びに守山市の4箇所の水道水源からエンドリンは 検出されませんでした。また、昨年行った周辺の田んぼで収穫された米からもエンドリンは検出されなかったそうです。

【2年以内に土壌浄化を行うと発表】
 会見を行った三共の松田常務に寄れば、2年以内に土壌洗浄法により処理する計画とのことです。 なお、洗浄処理された土壌は、検査の後、埋め戻されます。

5月8-10日  
大田区ダイオキシン土壌汚染裁判(深層表層)(4回シリーズ) (化学工業日報)
 東京都大田区のダイオキシン汚染土壌の浄化費用を巡って、都と三菱ガス化学が争っている裁判の特集記事。一読の価値はあります。
 本件や前回報告したセイコーエプソンと王子製紙の事例などが示すとおり、法施行前に行われた汚染の責任とその対策費用負担について、議論が活発になってきています(エプソンは土対法、大田区は化審法)。続報があれば、引き続き報告していきます。

5月9日(火)  
発注情報/日本環境安全事業/一般競争工事1件 (日刊建設工業新聞)
 JESCO北九州2期事業の建設工事の一般競争入札。1月に公告した最初の入札では、技術提案書の時点で非選定となっており、今回は再度の公告。

低濃度PCB混入電気機器について産官が処理方策急ぐ (電気新聞)
5月8日(月)  
カネミ油症:被害者ら、救済訴え街頭署名−−五島 (毎日新聞)
POPs条約第2回締約国会議(COP2)の結果について (環境省)
 ○国内実施計画のガイダンス文書が採択
 ○新規POPsを検討するためのPOPs検討委員会の委員に北野大先生が任命
 ○世界モニタリング計画の策定が開始など。
 次回は2007年4月にセネガルで開催予定。

5月3日(水)  
井戸40カ所安全確認 一関土壌汚染 岩手日報)
 周辺40箇所井戸水水質検査の結果、すべて環境基準に適合し、安全が確認。岩手県一関市の河川改修工事現場から環境基準を超える鉛や水銀、PCBなどの有害物質が検出された問題の続報。


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